2021/3/30

全国初!公園愛護会を支援するための連携協定を、茅ヶ崎市と結びました。

みんなの公園愛護会は、2021年3月8日、茅ヶ崎市と「公園愛護会支援に関する連携協定書」を締結しました。この協定は、公園愛護会の支援と活性化に協働して取り組むことにより、地域の公園を中心とした市民の暮らしの質の向上に努めることを目的としています。

これは「みんなの公園愛護会」にとって初めての自治体との連携協定で、私たちにとっても新たな挑戦です。今後、公園愛護会を支援するため協力して毎年アンケートを実施したり、調査データや集めた知見を元に対話を促進することで、地域の小さな公園が市民にとってより豊かな場であるよう、少しでも貢献していければと思っています。


今回の連携協定の締結にあたり、公園緑地課の担当 吉野さんにお話をお伺いしました。

1)みんなの公園愛護会との連携を決めた理由は何ですか?

これまで、ゴミ回収などのご連絡を頂き公園愛護会の方とコミュニケーションをとることがありますが、なかなか活動の全体を把握できているわけではありません。また、業務上、公園行政に関するニュースは収集していますが、公園愛護会に関する他市の動向は、あまり知る機会がないため、他市とも今後協定を結ばれる「みんなの公園愛護会」と協定を結ぶことで他市の先進的な事例等を知る機会が増え、公園愛護会及び公園全体をよりよくすることが出来ると考え、協定を結びました。

2)公園愛護会アンケートを実施して気づいたこと、見えたことは何ですか?

(協定締結の前に、公園愛護会の皆さんにアンケートを実施しました。内容と結果はこちら。)

本市では、公園愛護会の皆様に月1回の清掃及び年4回の除草をお願いしております。しかし、活動の頻度の結果を見てみますと、週1回以上の活動を行って頂いている団体が多く、日頃現場調査する中で公園愛護会の皆様が活動されている公園は、きれいな状態に保たれている公園が多いことに納得し、改めて感謝する機会となりました。

意外だったことは?

今後取り組みたいこととして、新メンバーの活動誘致が挙げられることは想像がついたのですが、清掃のレベルアップが挙げられているのは、公園愛護会の皆様における意識の高さに驚きました。

3)茅ヶ崎市として、公園愛護会とともにどんな姿を目指していきたいですか?

公園は、元来子どもの遊び場として空間を提供されてきましたが、現在では、防災的な役割の追加や誰でも弊害なく遊べるインクルーシブ広場の整備など、時代によって役目を変えてきています。変わりゆく時代の中で、地域によっても公園に求める事項が変わるため、自治会、近隣及び公園愛護会の皆様とルール作りを行うなど、地域に根付いたよりよい公園を皆で作ることが出来ればと考えています。

公園愛護会の皆さんに期待していることは?

公園愛護会の皆様には、清掃・除草だけでなく、施設が壊れているなどのご連絡を頂き、市職員だけでは気づけないところもフォロー頂き感謝しております。今後も、無理のない範囲で継続して公園愛護会の活動を続けて頂けるように、行政でも取り組んでいきますが、新規メンバーの活動誘致に期待しております。

4)茅ヶ崎市として、公園行政で力をいれていることは何ですか

最近では、株式会社パークフルが提供するスマートフォンアプリ「PARKFUL」に公園に関する詳細情報を掲載して頂き、情報の公開を行っています。財政的な観点から、新施設の導入はなかなか難しいですが、小さな公園が多い本市では、小さな公園の利用・活用がされるよう検討を進めています。

https://parkful.net/2020/04/parkful-app/

5)みんなの公園愛護会に期待することは何ですか

本市における公園愛護会は、市内公園の約1/4に設置されておりますが、まだ発展途上の制度であると考えています。しかしながら、公園愛護会の方のアンケート回答にもあるように、負荷になっている部分もあると考えられます。

楽しくできる公園愛護会の実現に向け、「みんなの公園愛護会」には、愛護会への様々な工夫等の情報提供、他自治体の事例やご意見等を頂戴できればと思います。

また、機会がありましたら、公園愛護会や市民に向けた講演等も行って頂きたいです。


ご回答くださったのは】

吉野 弘敏 さん(茅ヶ崎市役所建設部公園緑地課公園緑地担当 主任)

公園との思い出:小学生時代は、学校から帰ると宿題もやらずに友人と公園で遊んでいました。時には、知らない子たちとも一緒に遊んだり、公園は楽しいところというイメージは未だにあります。現在でも、友人と公園に行き、飼い犬の写真を撮ったりしています。

公園の仕事をしていて良かったと思う瞬間は?:公園という性質上、公園の近隣の方の申し立てを受けることは多数あります。特に、公園の利用に関する申し立ては、看板の設置や関係機関と連携し、啓発に務めることが多いのですが、効果が薄いときもあり、行政に対するお叱りを受け、長期化することも多々あります。時には、早朝及び夜間の現場調査も必要にはなりますが、利用者及び近隣の方との話し合いなどを通じて、課題が解決したときには良かったと一安心します。

全国の自治体のみなさまへ

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公園ボランティア実態調査 神奈川の内容や結果については、こちらからご覧ください。

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