2022/2/24

地域の人がより活動しやすい制度へ【大東市】:アンケート参加自治体の声

みんなの公園愛護会では、公園ボランティア実態調査を実施しています。公園ボランティアの担い手のリアルな声を集める公園ボランティアアンケートは、自治体との協力関係なしでは行えません。

2021年度の調査で、公園ボランティアアンケートに参加してくださった自治体の担当者さんに、参加の経緯や、アンケートから見えてきたことなどをお聞きしました。

初回は、大東市 みどり課の矢野さんです。

みんなの公園愛護会の公園ボランティアアンケートへの参加を決めた理由は何ですか?

大東市では、これまでの「美化活動」という制度を見直し、令和3年度から「大東市の公園における地域自主管理活動」という新しい制度に変更しました。

現在、大東市が管理する公園は、多くの地域の方々に清掃等の管理活動をしていただいており、全公園の約70%は地域自主管理活動として活動をしていただいています。

今後も継続して管理活動をやっていただきたいと考えており、今回のアンケートを通して様々な意見等を集約したいため参加を決めました。

アンケートで、分かったこと・見えたことは、何ですか?

継続的に管理活動をやっていただいている方々は、第一に地域のためにという強い信念があり、その延長として地域間での交流身体を動かす機会というのもあると分かりました。

また、自治会の活動としてではなく、個人で自主的に清掃等をやっていただいている方が多くいることも再度認識しました。

予定通りだったことは、活動しているメンバーが主に60~80歳代の方々で、若い世代が少ないことです。

アンケートを実施して良かった点は、どのようなことですか?

従前の制度に比べ、地域の方々が管理活動を行う公園が増えたため負担が増えたと思いますが、アンケート結果は前向きな回答が多く、地域のために強い信念を持って活動していただいている方が多くいることが分かりました。

今後もいかに地域の方々が活動しやすいような制度、体制をつくっていくか、市としてできることを常に考えなければならないと感じました。

大東市として、これから公園ボランティアとともにどんな姿を目指していきたいですか?

本市は子育て世代の流入に力を入れているため、子供が安心して遊べる公園にするためには、日頃の管理活動は欠かせないと考えています。

また、限られた予算の中、多くの地域の方々に管理活動をやっていただいていることは、今後の公園維持管理のあり方としても重要なことと認識しています。

しかし、地域の方々にやっていただくのが当たり前と思わず、今後も地域の方々と協力してより良い公園をつくりあげていきたいです。

みんなの公園愛護会にこれから期待することは何ですか?

今後も、より多くの自治体・ボランティア団体から回答を集めていただきたいです。


ご回答くださったのは】

矢野 直貴さん(大東市 都市整備部 都市整備室 みどり課 係員)

公園の仕事をしていて良かったと思う瞬間は?:
綺麗な公園で老若男女問わず多くの方々が公園を利用している風景を見たときです。


全国の自治体のみなさんへ

公園ボランティア実態調査は、2022年度以降も実施していく予定です。次回の調査内容や具体的な参加方法など、詳しい情報はメールでお取り寄せいただけます。お気軽にお問い合わせください。

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