書籍

みんなの公園愛護会初の書籍
「推しの公園を育てる!
公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」
が刊行されました

「推しの公園を育てる!
公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」
著者
一般社団法人みんなの公園愛護会
椛田里佳・跡部徹
発行
学芸出版社
ご購入は
こちらから

みんなの公園愛護会のこれまでの活動が1冊の本になりました!

地域の公園が今もこれからも良い場所であるために、私たちにできることはなんだろう?
2020年、そこから私たちの活動は始まりました。

身近な公園を、子どもたちの遊び場としてはもちろん、あらゆる世代の人たちの憩いの場として、守り育てている人たちは昔から全国各地にいます。気持ち良い公園には必ずと言っていいほど地域の人たちの手と愛情が入っているのですが、注目されることは少なく、一般的にはその存在を知らない人がまだほとんどです。(もっと知ってほしい!)

一方で、利用するだけから一歩踏み込んでやってみる側になると、発見や学びの連続で、公園での新たな遊びの開拓と探究活動の世界が広がっていたりします。みんなでやると面白いし、いろいろ工夫しながら楽しんでやっている人たちもいる!(知らなかっただけで、やってみるとハマる人もいるはず!)

自分たちの限られた力でできることは少しでも、全国で公園を守り育てている人たちを応援し、力を合わせていくことでできることは増えていくんじゃないか、そんな思いで一般社団法人みんなの公園愛護会を立ち上げ活動を続けてきました。

これまで取材してきた公園ボランティアのみなさんの様々な活動をはじめ、教えていただいた楽しく活動するコツや続けるヒントとなるアイデアがたくさん集まってきたので、これらをもっと多くの人に知ってもらいたいねと話していたところ、まちづくり系の書籍を多く手がける学芸出版社さんから書籍化できることになりました。

これまで取材したどの活動もひとつひとつ本当に素晴らしく、全部載せたい気持ちなのですが、今回はいくつかの視点で切り取って、できるだけいろいろな取り組みやアイデアを紹介しています。公園ボランティア活動を既に実践している人、これからはじめてみようかなという人、どちらにも楽しんでもらえる内容になったのではないかと思います。

毎回の取材も快く歓迎いただいて感謝しているのですが、書籍制作にあたって久しぶりに近況をお聞きした団体のみなさんも、はじめての出版を一緒に喜んでくださり、かけてくださる温かい言葉のひとつひとつに大きなパワーをいただきました。内容の確認や写真の提供をしてくださった団体さんはもちろん、これまで取材やアンケートにご協力くださった公園ボランティアのみなさんや自治体職員のみなさん、各地のエリアレポーター仲間たち、SNSで応援してくれるみなさん、本当に多くのみなさんのおかげでこの本を書き上げることができたことを実感しています。

いざ出来上がってきた実物を手にすると、モノとしての存在感を強く感じ、感慨もひとしおです。表紙のタイトル文字「推しの公園を育てる!」はゴールド。ちょっと特別な、シブい金メダルのような感じに輝いています。帯やカバーを外した中にもお掃除や花植えをする人々がいて楽しいですよ。この本が1人でも多くの人の手に届き、公園育てを楽しむ仲間が増え、気持ち良いみんなの庭があちこちに増えますように!

みんなの公園愛護会 椛田里佳

目次

楽しみ方無限大
人生を豊かにする、まちの庭づくり

今、公園ボランティアの活動がアツイ!掃除・落ち葉プール・芝生ゴロン・球根ばらまき・茶話会・鳥の巣箱作り・手作りフェス…楽しみ方無限大、始め方だって自由だ。人生を豊かにするまちの庭づくりを、あなたも始めませんか?

PROLOGUE 
あなたのまちに「推しの公園」はありますか?
1章 
公園から始める! まちの庭づくり
──皆でやるから楽しく気持ちいい、まちの庭の手入れ
  • 自治会 》 防災にもつながる地域コミュニティ
    ──松が丘第二公園(茅ヶ崎市)
  • ご近所さん 》 公園を利用する子育て世代で愛護会を新設
    ──高谷下公園(藤沢市)
  • 学校 》 高校生が地域とつながるボランティア
    ──城ノ腰公園(伊勢原市)
  • 企業 》 昼休みにサクッと花壇のお世話。10年以上続く企業の公園ボランティア
    ──宇喜田川公園(東京都江戸川区)
  • 障がいのある人もそうでない人も一緒に 》 みんなの居場所、地域のはらっぱ
    ──南長崎はらっぱ公園(東京都豊島区)
  • 個人の日課として励む 》 毎朝の活動で地域の笑顔を守る元刑事
    ──山際公園(厚木市)
  • 〈私の推し公園〉 「まちの景観づくり」を家族で楽しむ
2章 
こんなこともできる! 公園を育てるパイオニアたち
──多様な公園育ての可能性
  • 野菜も米も電気も作る地域のオアシス、自給自足公園
    ──五郎兵衛コミュニティーパーク(茅ヶ崎市)
  • 20年続く「親子で鳥の巣箱づくり」イベント
    ──鴨池公園(横浜市都築区)
  • 都会で本格的に芝を育てるイクシバ!プロジェクト
    ──黎明橋公園(東京都中央区)
  • 〈芝生のススメ〉 手がかかるほど愛しい。芝生のお世話の舞台裏
  • いろいろなワザを持ち寄って作る自然の草地「のはら」
    ──谷津坂第一公園(横浜市金沢区)
  • 外来種が繁殖し、真っ赤になった池を再生。約5000輪の蓮池に
    ──桜小路公園(藤沢市)
  • 公園掃除とイベントで楽しく三世代交流
    ──稲荷公園(東村山市)
  • 〈私の推し公園〉 子どもの頃遊んだ公園で、遊びを提供する側に
  • わたしたちも活動しています!
3章 
公園ボランティアのすすめ
  • 安全・安心・楽しいまちの庭づくり
  • 誰でもできる! 公園ボランティアの始め方
  • 〈私の推し公園〉 息子のためが、今では自分の趣味に
4章 
大人も子どもも面白がれる! ボランティア活動のコツ
  • Q1 公園のお手入れにはどんな道具が必要?
  • Q2 まずは何から始めよう?
  • Q3 雑草だらけ、どうしたらいい?
  • Q4 大量の落ち葉、有効活用できるかな?
  • Q5 どんな花を育てよう?
  • Q6 仲間をもっと増やしたい! いい方法はある?
  • Q7 ちょっとしたトラブル、どうしよう?
  • 〈私の推し公園〉 子どもたちの優しい心を育てる愛護会活動
5章 
毎日の一工夫。無理せず続けるためのアイデア集
  • 1 時間を決める。作業が途中でもキッパリ終了
  • 2 入会も退会も自由。時間がある時に気軽に参加できる雰囲気づくり
  • 3 お知らせポスターで参加者募集、SNSでも告知
  • 4 公園の近隣にもお知らせポスターで参加者募集
  • 5 SNSで公園の外でも交流する
  • 6 思い切って声をかける
  • 7 作業がラクになる便利グッズを活用する
  • 8 子どもでも参加しやすくなる小さなトングと小さなバケツ
  • 9 誰でも使える掃除道具やジョウロを置いておく
  • 10 子どもたちも一緒に参加できる工夫を取り入れよう
  • 11 ゴミ入れは自立式にすると入れやすい
  • 12 お揃いのグッズで気分アップ
  • 13 植物の名札づくり
  • 14 「花の里親」で地域の公園への愛着アップ
  • 15 活動後のご褒美に「みんなのお茶タイム」
  • 「無理せず、楽しく!」が公園ボランティアを長続きさせる合言葉
  • 〈私の推し公園〉 「たかが公園、されど公園」。日々を楽しく
6章 
頼れる味方はすぐそこに。自治体職員との連携プレー集
  • 1 公園ボランティアを始めやすくする連携
  • 2 自治体やボランティア同士のノウハウを共有しやすい連携
  • 3 市民が公園でやりたい活動を実現するための連携
EPILOGUE 
公園「で」遊ぶから、公園「を」育てる時代へ
  • 「PROLOGUE」や「EPILOGUE」は
    こちらで読めます。
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