2024/5/7

交流も活動のうち!愛護会が広げる花好きの輪

五条小公園(大阪市)

大阪公立大学の学生が、大阪市の公園愛護会の皆さんの活動を紹介する「大阪となりの公園愛護会」。公園の利活用やランドスケープ設計を学び研究する学生の視点で、公園ボランティア活動を紹介します。

今回は大阪市天王寺区の五条小公園(ごじょうしょうこうえん)愛護会。お花が大好きな仲間たちで楽しく活動されている様子を取材しました。

五条小公園愛護会の皆さん

大阪市天王寺区に位置する五条小公園は、閑静な住宅街の中にある貴重な緑あふれる公園です。近くには「五条公園」というグラウンドのある大きな公園もありますが、五条通を挟んで歩いて2−3分の距離にあるこちら「五条小公園」は入口から公園全体をぐるりと見渡すことができるサイズの親しみのある雰囲気です。滑り台やブランコなど遊具が充実しており、近所の子どもたちに普段からよく利用されているという五条小公園。取材の日も、朝早くから春休み中の元気な小学生が遊んでいました。

こちらの公園でボランティア活動をされているのは五条小公園愛護会の皆さん。会長の朝倉明子さん(上の写真の右から4人目)とメンバーの皆さんにお話を伺いました。

(五条小公園。朝早くから子どもたちが遊具で遊んでいます)

緑のスペシャリストがいる愛護会

五条小公園での愛護会活動は、会長の朝倉さんが20年以上も前に、花と緑についての知識を使って積極的に緑化活動を行う、大阪市の緑化ボランティア「グリーンコーディネーター」の資格を取得されたところから始まったそうです。愛護会のメンバーはそんな朝倉さんと志をともにする地域のみなさんが集まっています。朝倉さんの影響を受け、グリーンコーディネーターの資格を取得された方もおられます。

また、天王寺区の「種から育てる地域の花づくり」事業や小学校・公園など公共の場の花壇の植え替え活動を行っているボランティアグループ「グリーナリ―天王寺」で行われている講習会をきっかけに愛護会を知り、活動に参加されている方もいるようです。(大阪市の「種から育てる地域の花づくり」事業については、住吉区での取り組みを以前みんなの公園愛護会でも取材しました。)

活動中も「この草はお花が咲く植物やから抜いたらあかんで」などとメンバー間で教えあいながら植物の知識を深めていました。お互いの知識や経験を共有しながら、みんなで楽しく公園の緑を育てている姿が印象的でした。

また公園の近くにある大阪市立夕陽丘中学校では学生のボランティア活動として校区の公園清掃を行っており、五条小公園でも年に2回、一緒に活動しているそうです。

掃除のコツは先手必勝? 

(手際よく雑草を抜いていきます)

この日も、朝早くからごみ拾いや草抜き、低木の剪定を中心に活動が行われていました。まずはごみ拾いからスタートです。とはいうものの、ごみが少なくてあっという間に終わってしまいました。その理由は普段から愛護会のメンバーや近所の方々が公園の見回りをしていて、こまめにごみ拾いをしているからだそうです。また普段から見て回っているからこそ、細かい変化に気づけるとも語ってくださいました。

ごみ拾いの次に行っていた草抜きでは、背丈の短い草までも丁寧に抜いているのが印象的でした。この短い草を放置すると初夏、特に6月ごろには背高く伸び茂ってしまうのだとか。草が伸びてしまうと、根が張って抜くのがより大変になるそうで、「早く抜くことが大事!」と教えていただきました。また取材日の前日に雨が降ったため、土が柔らかくなっていて草を抜きやすいから今日はいつもより楽だ、とおっしゃっていました。

(低木を剪定。木の形を整えます)

色とりどりな「ふれあい花壇」

公園を彩る花壇も愛護会で管理されています。メンバーの皆さんには花が好きという共通点があり、季節に合わせて好きな花を植えているそうです。取材時には、花壇に咲いていた珍しい色の水仙の花を見せていただきました。

草刈りの時も花が咲く草は残されているようです。しかし気温が安定しないせいか、今年は例年と比べて花がなかなかきれいに咲かないという悩みも口にされていました。それでもお花を愛する気持ちがとても伝わってきて、皆さんの努力が実って来年には立派に咲いている風景が目に浮かぶようでした。

(花壇に凛と咲いたスイセン。サーモンピンクの内側が綺麗です)
(色とりどりの花が咲く花壇。皆さんの好きな花が植えられているそうです)

みんなで守る公園の緑

五条小公園は地域の一部であり、「緑がきれいなところが気に入っている」という声が多く、そんな公園を守りたいという気持ちから活動を始められた方もいらっしゃいました。なかでも桜への思いは特別で、近くの病院を建てる際に多く切られてしまったことで、守りたいという気持ちが強いことを話してくださいました。そんな桜が咲く時が、五条小公園の一番好きな瞬間だと口にする方が多くいらっしゃいました。

お花を愛する方々が集まっているからか、活動のやりがいについてお聞きした際、やっぱりお花がきれいに咲いた時は嬉しいと、語ってくれました。また、そもそも土や植物を触っているときに、やりがいを感じるという意見もありました。

活動内容に関してはメンバーの皆さんで相談して決めていて、「なんでもやりたいことをできるから楽しい」とのことでした。

(活動後の花壇周辺。皆さんで守り、育てている緑です)

活動後の楽しみ コーヒータイム

活動が終わった後はコーヒーや、各自持ち寄ったお菓子でおしゃべりをするのが恒例となっています。この日も皆さんでスロープの縁に腰かけて談笑をされていました。この時間が楽しみで活動を頑張れるとのこと。愛護会の活動が交流の場になっているようです。このティータイム、もといコーヒータイムも活動を楽しく続ける秘訣なのかもしれませんね。

(スロープの縁に腰かけてコーヒータイム。頑張った後の楽しみです)

桜を守り、花でいっぱいの公園にしたいという愛護会の皆さん。

この綺麗な公園は愛護会の皆さんの手によって守られていくことでしょう。

(取材日は3月でしたが、4月には見事なサクラを咲かせてくれたことでしょう)

【基本情報】

団体名五条小公園愛護会
公園名五条小公園 (大阪市天王寺区)
面積1,158 m2
基本的な活動日第1・3月曜日 8:30~
いつもの活動参加人数6-8人
会の会員数8人
活動内容ごみ拾い、除草、落ち葉かき、低木の管理、花壇の管理、植物の水やり、利用者へのマナー喚起、他団体と連携したイベント、高齢者など地域の声掛け、公園再整備に関する活動
設立時期1966年10月
主な参加者お花好きのご近所さん
活動に参加したい場合は活動時に公園にお越しください!
取材・執筆
取材・執筆
北西 愛

地元をより良くしたい!という思いから町づくりに興味を持ちました。現在は大学でランドスケープを専攻し、緑地の利活用やデザインについて勉強しています。そんなに公園でで遊ぶ子どもではなかったのですが、大学での学びやレポーター活動を通して目を向けるきっかけになりました。公園を舞台に、人々の活動やストーリーをお伝えできたらと思います。大阪府立大学 生命環境科学域 緑地環境科学類 緑地計画学研究グループ所属。

地元をより良くしたい!という思いから町づくりに興味を持ちました。現在は大学でランドスケープを専攻し、緑地の利活用やデザインについて勉強しています。そんなに公園でで遊ぶ子どもではなかったのですが、大学での学びやレポーター活動を通して目を向けるきっかけになりました。公園を舞台に、人々の活動やストーリーをお伝えできたらと思います。大阪府立大学 生命環境科学域 緑地環境科学類 緑地計画学研究グループ所属。

取材・執筆
山森 千紗

大学ではランドスケープを専攻し、公園のデザインから利活用まで幅広く勉強している。幼い頃からよく公園で遊んでおり、自分の身近にある公園がどのように運営されているのかを知りたいと思い、レポーター活動を始めた。10歳の時に公園で出会った方とご縁があって10年以上文通しており、レポーター活動を通してまた公園で素敵な方々と出会えたらいいなと思っている。大阪府立大学 生命環境科学域 緑地環境科学類 緑地計画学研究グループ所属。

大学ではランドスケープを専攻し、公園のデザインから利活用まで幅広く勉強している。幼い頃からよく公園で遊んでおり、自分の身近にある公園がどのように運営されているのかを知りたいと思い、レポーター活動を始めた。10歳の時に公園で出会った方とご縁があって10年以上文通しており、レポーター活動を通してまた公園で素敵な方々と出会えたらいいなと思っている。大阪府立大学 生命環境科学域 緑地環境科学類 緑地計画学研究グループ所属。

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