2022/11/29

花の魅力を伝える!駅前公園で愛ある花壇づくり

むさこぷらっと公園(小金井市)

各地のさまざまな公園ボランティア活動を紹介するコーナー「となりの公園愛護会」。今回は、駅前にある公園で、地域の癒しとなっている花壇をお世話しているこちらの皆さんです。

みんなが気軽に ”ぷらっと” 来られる公園

東京都小金井市にあるむさこぷらっと公園。2018年4月14日にオープンしたむさこぷらっと公園は、JR武蔵小金井駅北口西側にあります。駅直結の商業施設「nonowa武蔵小金井」の屋外エリア、「MUSAKO GARDEN」と繋がっており、利便性はバツグン。移動前のちょっとした休憩や買い物ついでの遊びといった様々なシーンで利用されています。設備としては電車を模した遊具、その横に駅のホームのようなベンチなどがあります。全体としても決して広い公園ではありませんが、そんな大きさがどこかちょうどいい公園です。

(子ども達に大人気の電車型遊具)

子どもから大人まで気軽に立ち寄れる、駅前の新たな地域の憩いの場に。そんな想いが名前にはこめられています。そんな公園で、親子で参加できる花植え替え体験イベントを実施している団体さんがいると聞き、活動にお伺いしました。

こちらの公園で花のボランティア活動をしているのは「ダイアンサス」の皆さん。代表の鳥羽浩子さんをはじめ、皆さんにお話をお聞きしました。

(メンバーの皆さん。代表鳥羽さんは急用でお会いできず。残念です…)

公園を、散歩道を、彩る花壇

利便性だけじゃない、むさこぷらっと公園の魅力はなんといっても花壇です。

西側の出入り口を囲む2つの花壇には、色鮮やかな花々が植えられ、その華やかさは地域の人たちからも好評です。活動中に、道行く人たちからお花について話しかけられることもしばしば。毎回写真を撮りに来る人もいるんだとか。

(これまでの花壇。ボリューミーで元気がもらえますね!)

活動にお伺いした日は年に2回の植え替えの日。

入念に考えられた苗の配置に沿って、みなさんテキパキと作業を進めます。

(今回、こちらの花壇は黄色、オレンジの明るい色合いデザインに。)
(U型の花壇は紫と白で落ち着いた色合いに。)

春に向けて、チューリップの球根も仕込んでいらっしゃいました。

球根の向きを揃えると、咲いた時に葉っぱの向きが揃って、見栄えがよくスッキリするんだとか。

(開花が楽しみなチューリップ)

花の苗は、小金井市環境美化サポーター制度から購入。それに加え、東京都都市緑化基金の助成金も活用されており、イベントに使う子ども用のスコップやジョウロ、土・肥料等は助成金を使って調達されているとのこと。

この助成金は、公益財団法人東京都公園協会による、都内の公共的な場所での活動、もしくは小・中学校での総合的な学習の時間などにおける緑化活動が対象の支援です。

(都内で活動する方はぜひ見てみてください!)

ダイアンサスのメンバーは、市役所が開催する花に関する講座を受講していた方々。ちょうどボランティアを募集していたタイミングもあり、むさこぷらっと公園で活動を始めることになったそう。花壇のデザインを考えたり、メンバー間で話し合いながら作業をする姿を見ていると、みなさん本当に花が好きなんだなぁと感じました。今回植えられていた苗が開花する時が私もとても楽しみです。

花と触れ合う機会を。

配置した苗を親子で一緒に植えられるのが「公園花壇の親子植え替え体験」。

小金井市のHPで事前予約を募集しつつ、その場に遊びに来ている子達も飛び入り参加していました。

(子どもでも扱いやすいように小さなシャベル、ジョウロが用意されています)
(参加していた男の子。水やりにハマったようで他の苗にも積極的です!)

始めたきっかけは、ある日、苗交換作業をしているところに3歳ほどの男の子がやってきて、メンバーの動きを見よう見まねで苗を全部ひっこ抜いてしまったという体験から。

普段なかなか花と触れ合う機会がない中、興味があるなら!と思い、子どもでも参加しやすい場としてイベントを始めることになったんだそうです。やってみると、意外にも花壇が子ども達も作業のしやすい高さであることがわかったり。今回で3回目の開催です。

わんぱくな子ども達の思いがけないいたずらに驚いたり笑ったりすることもあるそうですが、こういった形で花壇と接点を持って花の成長を楽しんでくれると良いですね。

前回参加してもらった子達には、メッセージ札を書いてもらったそうなのですが、個性が出ていて、とってもユニーク!きちんと効果もあるそうですよ。

(子ども達から見た花壇はこういう感じなのでしょうか?)

公園だからこその可能性

駅前という立地の良さから、缶やお弁当のゴミの放置が目立つこともしばしば。

「それは公園という公共の場の特徴であり、個人の庭園の手入れとの大きな違いと実感しています。」とメンバーの方は話していましたが、それに負けないくらい、より多くの方々と花を楽しめるという公園花壇の良さを感じました。

ダイアンサスのみなさんにはこれからも花壇つくりと地域の方々との交流を楽しんでいってほしいなと思いました。私も一個人として毎回の植え替えを楽しみにしています!

【基本情報】

団体名ダイアンサス
公園名むさこぷらっと公園 (小金井市)
面積233m2
基本的な活動日毎週(見守りとして1週間交代)、年2回(6月と11月に苗総替えで撤去と植え付け)
いつもの活動参加人数1~5人
会の会員数5人
活動内容ゴミ拾い、落ち葉かき、花壇の管理、利用者へのマナー喚起 、新メンバーの募集や勧誘、子ども向けイベント
設立時期2019年6月
参加者イメージ子ども / 子育て世代 / その他大人
活動に参加したい場合は?公園にいるメンバーか、小金井市役所4階の環境政策課 緑の公園係 担当者に!
取材・執筆
取材・執筆
高村 南美

大学生の時に公園の魅力に気がつき、豊島区南池袋公園マルシェに運営キャストとして参加していました。広くて開放的な公園も好きですが、小さくて生活に身近な公園に興味があります。行ってみたい公園は、ニューヨークにあるペイリーパーク!

大学生の時に公園の魅力に気がつき、豊島区南池袋公園マルシェに運営キャストとして参加していました。広くて開放的な公園も好きですが、小さくて生活に身近な公園に興味があります。行ってみたい公園は、ニューヨークにあるペイリーパーク!

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