2026/2/17

公園で焼き芋!多世代で楽しむ冬の地域イベント

共進第一公園(横浜市)

各地の公園ボランティア活動を紹介する「となりの公園愛護会」。今回は、公園での焼き芋イベントを通して地域の人々が交流を楽しむ、横浜市のこちらの公園です。公園で地域交流のための焼き芋大会が行われるとお聞きし、お伺いしました。

町内会・公園愛護会・子ども会・老人会が楽しく活動

横浜市南区にある共進第一公園(きょうしんだいいちこうえん)。横浜市営地下鉄 吉野町駅から歩いて8分ほど、マンションや戸建てが並ぶ住宅地の中にある街区公園です。公園の入口には花壇、園内には、鉄棒やブランコすべり台といった遊具、ベンチ、倉庫があります。コンパクトで、さっと遊べる身近な公園として、地域の親子連れにはよく利用されているそう。目の前にスーパーがあることも人気の秘訣のようです。

こちらで活動するのは、共進第一公園愛護会のみなさんです。町内会の活動として、町内のみなさんで活動をされています。共進町一丁目町内会 会長の宮代茂さん、愛護会会長の下重孝則さんほか、町内会や子ども会のみなさんにお話を伺いました。

(町内会長の宮代さんと、愛護会会長の下重さん:笑顔でお話をしてくださいました)

町内会長 宮代さんのリーダーシップのもと、町内会・公園愛護会・子ども会・老人会が協力して、お祭りや縁日、ハロウィンやクリスマスなど、さまざまなイベントを行って楽しんでいらっしゃいます。

「背中で見せる」活動から、愛護会会長へ

公園愛護の担当は、今年度から会長に就任した下重孝則さんです。下重さんは、役職に就くずっと前から、退職後13年にわたり町内のゴミ拾いを個人的に続けてこられました。週2回のゴミ収集日にあわせ、前日の夕方に公園や町内をぐるっと回るのが習慣だといいます。

その姿を見て、町内の人も一緒にゴミ拾いや草取り、花壇のお世話などをされているとのこと。花壇では、購入した花苗に加えて、球根やタネから育てた花も活用しながら、みなさんでいろいろな花を育てているそうです。

町内のゴミ拾いをしながら、できるだけ挨拶することを心がけているという下重さん。「口で言うだけでは伝わりませんから。子どもたちにやってる姿を見せないと」と行動で示し続けるその姿は、子どもたちにもお馴染みで、「おじさん、ありがとう!」と声をかけてくれたという嬉しいエピソードも聞かせてくださいました。

(かわいい手書きの公園花壇の看板は、町内で看板屋さんを営むメンバーさんの手作りだそう!)

焼き芋イベントをやってみよう

この日は、町内会と公園愛護会・子ども会が集う「焼き芋パーティー&ゲーム」イベントが行われました。横浜市では、愛護会向けにドラム缶の利用講習を行っており、講習を受けると焼き芋用ドラム缶を借りられるようになります。

南区の公園愛護会等コーディネーターの荒井英子さんが、焼き芋大会専用のドラム缶と、昔遊びセット一式を持って来られました。(地域の多世代を繋ぐきっかけづくりにも積極的に取り組んでいらっしゃる荒井さんのサポートは、六ツ川四丁目公園での保育園児との花壇づくりでもご紹介させていただきました)

公園での焼き芋イベントが今年で3年目だという共進町のみなさんは、早速手際よく準備を進めていきます。

公園焼き芋の手順
① 焼き芋台の位置を決める(安全第一!)
② 薪を組んで、バーナーで着火(乾燥して風があるので新聞紙は使わない)
③ おいもの準備(洗って→新聞紙に包んで→水にドボン→アルミホイルでしっかり包む)
④ 木炭を入れて燃やす
⑤ 木炭の中においもを並べて20分ほど焼いたら、出来上がり!

(2台の焼き芋台は少し離して、煙が上る先に枝などがないか安全確認:宮代さん、下重さん、荒井さんでチェックしています)
(空気が入るように薪を組んだら、下からバーナーで着火!)
(煙を出さないためには、最初に薪を一気に燃やすのがコツ)
(こちらはおいも準備班!新聞紙に包んで、水に浸して…子ども会のみなさんが大活躍)
(炭を平らに均して、おいもを並べて、さらに上から炭をかぶせます)
(外からさわって柔らかくなったら出来上がり!ホカホカの焼きたてです!)

昔遊びや子どものお楽しみゲームコーナーも

この日のお楽しみは、焼き芋のほかにも。昔遊びや子ども向けゲームも用意されていました。

ベーゴマが出されると、かつての少年たちが集まって、早速プレイ!宮代さんやみなさんは一気に少年の顔に戻り、技を披露しあって、昔話に花を咲かせていました。

おいもが焼けるまでの間、つな引きを楽しむ子どもたちや、コマや羽子板で遊ぶ姿も。子ども会の企画で、お菓子を下げた「パン食い競走」ならぬ「お菓子取り競走」も盛り上がりました。

(ベーゴマで楽しく盛り上がる、かつての少年たち)
(こちらは、つな引き。初めてやったという子もいました)

おまけのお楽しみ「マシュマロ焼き」

おいもが焼けた後の炭を使って、マシュマロ焼きが行われました。竹串にさした大きなマシュマロを持った子どもたちが、残りの炭の入ったバケツを囲みます。少し待っていると表面がじわっと焼けて、こんがり良い色に。

普段なかなか火に触れる機会がない子も多いなか、地域のイベントで良い経験ができているという声も聞かれました。

(残りの炭火でマシュマロ焼き。外はカリッと中はとろ〜り、自分で焼く体験が楽しい)

町内交流ツールに「焼き芋」が人気の理由

これまで広く行われていたお餅つきなどの地域イベントが、コロナ禍での中止をきっかけに、そのままなくなってしまう地域が増えているといいます。

南区の公園愛護会等コーディネーターの荒井さんは、地域交流を活性化させたいという公園愛護会に、焼き芋イベントをオススメしています。

衛生面で気を使うことが少なく、準備も当日だけでOKな焼き芋は、お餅つきよりも運営がラクなようです。同じ地域に暮らす人が集まり、一緒に作って、一緒においしく食べるという楽しみは、世代や国籍など文化的背景も超えて、お互いを知り、笑顔になるきっかけになります。

この日の共進第一公園でも、さまざまな世代の住民が挨拶を交わしたり、子ども会のメンバーが参加し、みんなで火を囲んで会話を楽しんでいました。小さな公園で行われる地域の焼き芋イベントが、世代を問わず自然に混ざり合える、心地よい空気感を作っているのが印象的でした。

(小さな公園に地域の人たちの笑顔があふれる、とても温かな時間でした)

【基本情報】

団体名共進第一公園愛護会
公園名共進第一公園(横浜市南区)
面積719 m2
活動内容ゴミ拾い、除草、落ち葉かき、低木の管理、花壇の管理、植物の水やり、施設の破損連絡、利用者のマナー喚起、愛護会活動のPR、地域のイベント、他団体と連携したイベント
設立時期1979年4月
主な参加者町内のみなさん

取材・執筆
取材・執筆
椛田 里佳 代表理事

子どもの頃から公園好き。母になってからは、子どもたちの声であふれていた近所の公園に、仲間同士で公園愛護会をつくりました。もっと楽しく明るく居心地の良いみんなの公園になるよう、ゆるやかに実験中。大手上場企業を経験した後、上海暮らしや、社会人向けスクール「自由大学」の学長を経て、子どもたちと家族中心の暮らしにシフトしたのち、公園に関わる仕事に。京都大学農学部卒、名古屋市生まれ。

子どもの頃から公園好き。母になってからは、子どもたちの声であふれていた近所の公園に、仲間同士で公園愛護会をつくりました。もっと楽しく明るく居心地の良いみんなの公園になるよう、ゆるやかに実験中。大手上場企業を経験した後、上海暮らしや、社会人向けスクール「自由大学」の学長を経て、子どもたちと家族中心の暮らしにシフトしたのち、公園に関わる仕事に。京都大学農学部卒、名古屋市生まれ。

取材・執筆
みんなの公園愛護会の書籍紹介 学芸出版社

みんなの公園愛護会初の書籍。「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」が学芸出版社から刊行されました。全国各地の推しの公園活動やボランティア運営のヒントが紹介されています。ぜひ手にとってお読みください。https://park-friends.org/books/book1/

みんなの公園愛護会初の書籍。「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」が学芸出版社から刊行されました。全国各地の推しの公園活動やボランティア運営のヒントが紹介されています。ぜひ手にとってお読みください。https://park-friends.org/books/book1/

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