公園ボランティアに関わるさまざまな人がその活動や思いを綴る「みんなの公園愛護活動 連載コラム」に新しい仲間が増えました。神戸市長田区を中心に公園から面白いことを仕掛けて、まちづくり活動に広げているSoooGood ながた(ソーグッドナガタ)の西山泰さんです。

はじめまして、SoooGood ながたの西山泰(YUTAKA)です。神戸市長田区の新湊川公園を拠点に、草を抜いたり落ち葉を集めたり、畑をつくったり。そんな活動を2021年から、少しずつ続けています。
最近は、近くの公園にも仲間を見つけながら、少しずつ活動の輪を広げています。特別な知識があるわけではないですが、自分なりにやってみて見えてきたことを、これからこのコラムでゆるくお届けできたらと思っています。

きっかけは、川の掃除でした。
最初は「公園をなんとかしよう」なんて思ってなかったんです。
ただ、7年前に金沢市の犀川沿いに住んでいたとき、川辺の空間がとても気持ちよくて、毎日のように通っていたんですね。
そのあと神戸に戻ってきて、通勤のときに同じように川沿いを歩いてたんですが、なんだか気分が重いというか、自分が沈んでいく感じがして。
でも、よく見れば山も川もあって、環境はむしろ金沢より良いくらい。なのに、あまり活かされていない。「これ、もったいないな。誰もやらないなら、自分が掃除してみようかな」そんな気持ちで、川の掃除を始めました。
で、よく見たらその川沿い、実は公園だったんです。「川があって、山があって、公園まであるって…めちゃくちゃええやん!」そう思ったときに、僕のなかで“まちの見え方”がガラッと変わりました。

シェア畑が、人の流れを生んだ
川沿いの公園に、次は畑をつくってみました。
「人がちょっと集まる場所ができたらいいな」と思っただけだったんですが、意外にもみなさん、自分のペースでゆるく関わってくれて、自然とまちの人とのつながりも生まれてきて。
子どもが水やりして、大人が世間話しながら草を抜いて、知らない同士が挨拶するようになったりして。
「あれ?これだけでけっこう変わるやん」って思ったんです。それが、今も僕の活動のモチベーションになっています。

公園から、まちがじわっとよくなっていく
これからも、公園がいろんな人にとって居心地のいい場所になって、暮らしの中で自然と関われる“まちのベース”になればと思っています。
まだまだできてないことは山ほどあるけど、余白があるからこそ面白い。そう思いながら、「ソーグッドナガタ」って名前をつけて活動してます。“めっちゃよくなる長田”って意味です。
ほんま、そんな未来を想像しています。

「ちょっとやってみたいな」と思った方へ
もし今、「自分のまちで、何かできたらな…」と思っている方がいたら、 大げさなことじゃなくて大丈夫です。
できることって、案外すぐそばにあるんだと思います。 草むしりでも、水まきでも、ほんの少し動いてみるだけで、 風景も、人との関係も、ちょっとずつ変わっていきます。
この連載では、そんな“ささやかな始まり”とその先にある変化を、 僕なりの視点でゆるく綴っていきたいと思っています。
よかったら、また読んでみてください。 そして、何か気になることがあったら、気軽にメッセージもらえたらうれしいです。
