連載コラム
2025/6/13

まちと自然と、ちょっとずつつながっていく話

SoooGoodながた

公園ボランティアに関わるさまざまな人がその活動や思いを綴る「みんなの公園愛護活動 連載コラム」に新しい仲間が増えました。神戸市長田区を中心に公園から面白いことを仕掛けて、まちづくり活動に広げているSoooGood ながた(ソーグッドナガタ)の西山泰さんです。


(公園にあった木の支柱をリサイクル!みんなで堆肥ヤードの柵を手づくりしました!)

はじめまして、SoooGood ながたの西山泰(YUTAKA)です。神戸市長田区の新湊川公園を拠点に、草を抜いたり落ち葉を集めたり、畑をつくったり。そんな活動を2021年から、少しずつ続けています。

最近は、近くの公園にも仲間を見つけながら、少しずつ活動の輪を広げています。特別な知識があるわけではないですが、自分なりにやってみて見えてきたことを、これからこのコラムでゆるくお届けできたらと思っています。

(長田の中心部を流れる、歴史ある河川「新湊川」。ここって、まちの源泉じゃないかな)

きっかけは、川の掃除でした。

最初は「公園をなんとかしよう」なんて思ってなかったんです。

ただ、7年前に金沢市の犀川沿いに住んでいたとき、川辺の空間がとても気持ちよくて、毎日のように通っていたんですね。

そのあと神戸に戻ってきて、通勤のときに同じように川沿いを歩いてたんですが、なんだか気分が重いというか、自分が沈んでいく感じがして。

でも、よく見れば山も川もあって、環境はむしろ金沢より良いくらい。なのに、あまり活かされていない。「これ、もったいないな。誰もやらないなら、自分が掃除してみようかな」そんな気持ちで、川の掃除を始めました。

で、よく見たらその川沿い、実は公園だったんです。「川があって、山があって、公園まであるって…めちゃくちゃええやん!」そう思ったときに、僕のなかで“まちの見え方”がガラッと変わりました。

(地域の皆さんと朝活川掃除。見上げても見下ろしても、まちの魅力再発見)

シェア畑が、人の流れを生んだ

川沿いの公園に、次は畑をつくってみました。

「人がちょっと集まる場所ができたらいいな」と思っただけだったんですが、意外にもみなさん、自分のペースでゆるく関わってくれて、自然とまちの人とのつながりも生まれてきて。

子どもが水やりして、大人が世間話しながら草を抜いて、知らない同士が挨拶するようになったりして。

「あれ?これだけでけっこう変わるやん」って思ったんです。それが、今も僕の活動のモチベーションになっています。

(公園に小さな畑ができるまで。はじまりは、みんなで開墾から)

公園から、まちがじわっとよくなっていく

これからも、公園がいろんな人にとって居心地のいい場所になって、暮らしの中で自然と関われる“まちのベース”になればと思っています。

まだまだできてないことは山ほどあるけど、余白があるからこそ面白い。そう思いながら、「ソーグッドナガタ」って名前をつけて活動してます。“めっちゃよくなる長田”って意味です。

ほんま、そんな未来を想像しています。

(菜園ができた当初に、地域の方とゴミ拾い。高取山を感じられる場所に、畑をつくりました)

「ちょっとやってみたいな」と思った方へ

もし今、「自分のまちで、何かできたらな…」と思っている方がいたら、 大げさなことじゃなくて大丈夫です。 

できることって、案外すぐそばにあるんだと思います。 草むしりでも、水まきでも、ほんの少し動いてみるだけで、 風景も、人との関係も、ちょっとずつ変わっていきます。 

この連載では、そんな“ささやかな始まり”とその先にある変化を、 僕なりの視点でゆるく綴っていきたいと思っています。 

よかったら、また読んでみてください。 そして、何か気になることがあったら、気軽にメッセージもらえたらうれしいです。

(真夏のウジャマー菜園。こどもにとって、公園はいつだって大きな楽園)

取材・執筆
取材・執筆
西山 泰

神戸市長田区出身、3歳児のダディ。趣味は、公園で音楽やラジオを聴きながら歩くこと。元・神戸市地域コーディネーター。現在は、まちの自然や人とのつながりを育む活動をベースに、一般社団法人ラブリープロジェクトを立ち上げ、神戸市内を中心に地域プロジェクトを展開中。

神戸市長田区出身、3歳児のダディ。趣味は、公園で音楽やラジオを聴きながら歩くこと。元・神戸市地域コーディネーター。現在は、まちの自然や人とのつながりを育む活動をベースに、一般社団法人ラブリープロジェクトを立ち上げ、神戸市内を中心に地域プロジェクトを展開中。

取材・執筆
みんなの公園愛護会の書籍紹介 学芸出版社

みんなの公園愛護会初の書籍。「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」が学芸出版社から刊行されました。全国各地の推しの公園活動やボランティア運営のヒントが紹介されています。ぜひ手にとってお読みください。https://park-friends.org/books/book1/

みんなの公園愛護会初の書籍。「推しの公園を育てる!公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり」が学芸出版社から刊行されました。全国各地の推しの公園活動やボランティア運営のヒントが紹介されています。ぜひ手にとってお読みください。https://park-friends.org/books/book1/

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